小川産業株式会社

小川産業株式会社

製造工程

小川産業の主力製品は「麦茶」。創業時から守り続けた石釜で丁寧に二度煎りする。特徴である美しく澄んだ水色・深く香ばしい味わい・雑味のないすっきりとした 喉越しは、昔ながらの製法を守る麦茶職人が作り続けているからこそ。

香り

朝早くから、麦煎りの作業は始まる。 麦茶の製造ライン【第一工場】の上には 石釜に続く煙突が…。

辺り一面に香ばしい麦茶の香りが漂う。

煙が出ている煙突

国産六条大麦

原材料である国産大麦は流通量が限られており、各企業でシェアしているのが現状。 希少価値の高い大麦を使用。

昔のあの味

直火でじっくり煎られる麦は、まあるく美しい粒のままふっくらと 焼き上がる。大量生産には不向き。 伝統的な麦茶の製法だからこその仕上がりに。

石窯

守り続けた石釜

創業当初から代々受け継がれ改良を重ね大切に守られてきた。 今も小川の味を生み出し続けている。 石釜の土台は、巨大地下採掘場から切り出された「大谷石」が使用。

遠赤外線

1号釜へ麦と一緒に「珪砂」を入れ、250度の高温で1分。
煎りの原理は石焼き芋と同じ。
砂からの遠赤外線で麦を包み「爆ぜ」させ甘味・旨みを引き出す。

2号釜

熱と音と

2機の石釜が終始動き続ける工場内は熱気と機械音で充満している。工場内の温度は50度になることも。
2号釜にてさらに150度で1分煎ることにより、香ばしい風味と色が付加される。

古き良き
懐かしの風味

丹念に2度煎りされる麦は一粒一粒、美しい形を残し仕上がる。
絶妙な火加減で調整されることにより、まろやかな旨み、甘み、深みが凝縮されていく。

天井のシャフト

横山大観の生家

第一工場は「横山大観の生家」から梁などを再利用したもの。
動力は天井に張り巡らされたシャフトとベルトにより伝わる。

一心同体

2機の焙煎機は動き続け、管理に休む暇もない。 ここが長年培った職人の技と勘に頼る場所。昔ながらの石釜は熱効率が少々悪く焙煎に時間が必要。それにより麦は大きく膨れ甘味や旨みを残す。

麦を大袋へ流し込む小川社長 袋を結ぶ小川社長の手つき

老舗として

煎りあがった麦茶は大袋に詰められ、次の工程を待つ。 手間のかかる石釜製法にこだわり 本物の味を作り続け、次世代へと繋ぐ。

麦を追加する小川社長
梱包作業の様子

ひたむきに

第一工場で煎られた麦茶は、まだ温かいまま運ばれ、隣接する第二工場で梱包作業が行われる。手作業で一つ一つ大切に梱包し、商品化されている。
機械 原材料となる麦 ビニール袋の機械

色々な形

1つ10Kgの麦袋をセットし、それぞれの商品に合わせたパック詰めが行われる。

ベルトコンベアで流れてくるパックされた麦 作業の様子とパックされた麦 ダンボールに入っている麦茶のパック

つぶまる®三角パック

小川産業こだわりの三角パック。中身が美しく透けて見えるのは特殊な梱包材を使用しているため。味もさることながら、まずは商品を手に取って頂くためにパッケージデザインも重要視している。

パッキングするアルバイトの人 整然と並ぶつぶまるの袋 パックされたつぶまるを段ボールにつめるアルバイトの人

丁寧に
一つ一つ…

梱包時に作業が捗る工夫もされている。麦の殻がまとわりつかない特注仕様。特殊コーティングされたパッケージを取り入れている。

封詰めされたつぶまる®は整然と箱に並べられていく。

ベルトコンベアから段ボールに落ちる商品 袋詰め作業の様子 袋詰めしているアルバイトの人の手元 段ボールに敷き詰められているつぶまる

どこよりも熱い夏

一年で最も忙しい6月から9月の間は一日1.5トンの麦茶を製造・出荷する。家族総出で終日作業を行う。
高く積まれたつぶまるの段ボール 外に置かれたつぶまるの段ボール つぶまるの段ボールを運ぶ様子

小川の味を届ける

それぞれの商品ごとに箱詰めされて出荷を待つ。国内だけではなく、海外への輸出も少しずつ増えている。

もちろん、工場内での直売も行っているので、遠方から小川の味を求めて買いに来てくださるファンも多い。インターネットでのご注文も受け付けている。

人の手で丁寧に作られた小川の味は人の手で伝えられ、世代を超え国を超え、多くの方に愛されている。

小川産業で働く女性たち
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